家計を見直す中で、意外と大きいのが「通信費」。今回は、20年以上利用していたJ:COMを手放し、テレビとインターネットを見直した実例をご紹介します。

テレビを持たないという選択肢もある?
今は動画配信サービスが充実しているので、「テレビを持たない」という選択肢も当たり前になってきました。
我が家も、私と子どもはテレビなしでもOK派。一方で夫は大の野球ファン。「テレビは絶対必要!」というタイプです。そんな背景もあり、これまで20年以上にわたってJ:COMのケーブルテレビとインターネットを利用してきました。
我が家のテレビ・インターネット遍歴
結婚当初はマンションでJ:COMのケーブルテレビ・インターネットを契約。その後、戸建てに引っ越した後も継続して利用してきました。
多くのチャンネルがあっても、実際に観ていたのはほぼ野球チャンネルのみ。「本当に必要なサービスはどれか?」を見つめ直すきっかけになりました。
当初は月額11,770円、昨年「光回線にしたいので解約したい」と伝えると、工事費無料+光回線への変更で月額6,358円に。
NHK受信料は団体一括で年19,605円。これを長年支払い続けてきました。
「解約したい」と伝えて初めて安くなる不信感
J:COMに解約を申し入れた後、夫が価格.comでNURO光のキャンペーンを見つけ、契約を進めていたところ、J:COMから「もっと安くします!」との提案がありました。
すでに申し込んだ後だったので複雑な気持ちに。一時は「結果的に安くなったからいいか」と思い継続することにしましたが、「解約の意思を伝えたから料金が下がった」という事実に、少しモヤモヤが残りました。
今回の対応を通じて不信感を覚え、引っ越しを機にJ:COMを解約。20年以上続けた契約にピリオドを打ちました。
通信会社を比較してわかったこと
夫は「キャンペーン」や「キャッシュバック」に弱く、目先のお得感で契約して満足してしまうタイプ。そんな夫を納得させるために、J:COM・NURO光・マネーフォワード光の料金比較を行いました。
結果、キャンペーンで一時的に安いところは1年目こそお得でも、2年目以降は割高になるケースが多いことが判明。さらにキャッシュバックも「数カ月後に届くメール経由」で、気づかないうちに期限切れ…という落とし穴もあるそうです。
光回線や通信サービスは、初期費用やキャンペーンの見かけの安さに惑わされやすいもの。トータルコストで比較することが、失敗しないコツだと実感しました。
今回の見直しで感じたのは、「キャンペーンで釣る」よりも、最初からわかりやすく安い料金体系の会社の方が信頼できるということです。
引っ越し先に選んだのは「マネーフォワード光」
引っ越しを機に、我が家はJ:COMを解約し、現在は「マネーフォワード光(集合住宅プラン)」を利用中です。
マネーフォワード光は月額3,850円ですが、マネーフォワードMEスタンダード(月500円相当)が無料付帯されるため、実質3,350円で利用可能。工事費無料・シンプルな料金形態が決め手になりました。
母体はUSENなので安心感もあり、動画視聴やリモート作業でもストレスを感じたことはほとんどありません。
テレビ視聴は「NHK受信料のみ」で十分
新居には地デジ・BS回線が付帯していたため、NHK受信料のみを支払う形に。夫の希望でBSも契約していますが、BS放送でメジャーリーグやプロ野球も十分に視聴できています。
年額21,765円と安くはありませんが、以前のJ:COM契約代が浮いたため、家計としてはプラス。夫の満足と家計のバランスをとる良い落とし所になりました。
今回の見直しで削減できた費用
| 旧プラン | J:COM(TV+光回線)6,358円/月+NHK受信料19,605円/年 |
|---|---|
| 新プラン | マネーフォワード光 実質3,350円/月+NHK受信料21,765円/年 |
月あたりの削減額: 約3,000円
年間削減額: 約36,000円
たかが数千円かもしれませんが、それほど満足度は変わらずに、年に数回は家族で外食に行ける金額が浮きました。
家族の「譲れない」を尊重しつつ見直す
通信費は「ただの固定費」ではなく、家族のライフスタイルそのものを反映しています。
「ここは譲れない」「ここは削ってもOK」というラインを明確にし、お互いが納得できる落とし所を探すことが、無理のない家計改善につながります。
固定費の見直しは、一度やって終わりではなく、ライフスタイルの変化に合わせて定期的に見直すことが大切だと感じました。
次回は、格安SIMについて我が家の実践例をご紹介します。


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